「ずるっこ!」が素晴らしい

@overlastさんのエントリを見て「ずるっこ!」なるサービスを知りました。このサービスはウェブページが含む英単語の脇にその単語に対応する日本語の訳語を表示してくれます。加えて、その単語をクリックすることでその単語はユーザにとって既知のものとしてサーバに記録されると同時に、脇の訳語が消えます。@overlastさんがお書きになっているように、英語で書かれたウェブページを読解する際の、未知の単語の意味を知るために辞書をひく時間が劇的に減るため、英語学習者には福音とも言うべきサービスと思います。

さて、この三連休でWikipediaのエントリをいくつか読み、現在2309単語を登録しました。今のところの印象を書きたいと思います。

まずは良いところ。

  • 和英辞典の類をひく時間が劇的に減少する。
  • 自分の持っている語彙が外化される。自分が知っている単語の集合が明らかにされる。

改善点は以下の点。

  • 知らない単語は発音も判らない場合が多いので、発音記号も一緒に出てきて欲しい。
  • コロケーションの問題。現状、例えば``San Francisco"は``San サナトリウム Francisco フランシスコ"となって出てくる。``bring up"のような句動詞にも対応できない。当然``take A into account"のような途中にある種の単語を挟むコロケーションにも対応できない。

さて、先ほど浴室で身体を洗いながら自分ならどうするか考えてみました。

  • まず``take A into account"や``compare A with B"のようなある種の変数を挟むコロケーションは扱わない。対応が難しいため。
  • ``bring up"のような複数の隣接する単語から構成されるコロケーションは辞書中に存在すればそちらを提示する。``bring"と``up"を関係のない単語として扱った場合もうまく見せられそうであれば表示しておく。

まあ、つまらないですが、割と妥当な結論だと思います。個人的には、心的辞書が単語の一覧という形とはいえ外化される点に堪らない魅力を覚えます。これはすごいライフログなのではないでしょうか。